タイトル:心体感測


押入れのなか 穏やかに眠る 望遠鏡を取り出して
夜風がなびく 静かな世界で 瞬(またた)く星をつかまえる

僕の隣で 君が指を差す ひときわ輝く星を
それの名前は なんだろうねと 君と笑顔で語ったね

君は星を見るような目で 僕を見つめてくるから
僕は月を見るような目で 君を見つめ返すんだ

僕の引力 どのくらいだろ 腕を伸ばして そっと試して
僕のなにかが わずかでもいい 君のどこかに 残りますように


思い出のなか 穏やかに笑う 僕たちを切り取って
名前をつけて 星座の1つに 数えることは出来ないかな

君は海を見るような目で 星を見つめていたね
僕は空を見るような目で 君を見つめていたよ

君の引力 どのくらいだろ 試さなくても 分かってる
君のどこかに わずかでもいい 僕のなにかが 残りますように


星は巡る 何も知らずに くるり くるり
僕ら巡る 答え知らずに ふわり ふわり

それがやっと分かったんだ
すれ違っていただけで
やがては出会う流れ星


僕の引力 君の引力 腕を伸ばして 互いに触れて
僕のなにかが 君のどこかに 君のなにかが 僕のどこかへと

互いの引力 惜しまず出して 宇宙のすみで 静かにゆらり
ゼロ光年に なったらずっと 真空の中   寄り添おう